都立狛江高校山崎投手「高校生では手が出ないチェンジアップ」で西東京大会に挑戦

都立狛江高校山崎投手「高校生では手が出ないチェンジアップ」で西東京大会に挑戦

いよいよ甲子園出場を目指す都立狛江高校硬式野球部の夏の戦いが11日に始まる。昨年の西東京大会はベスト8。今年はさらに上を目標に置いている。高校野球実況25年のNHK元スポーツアナウンサー佐塚元章さんにご自宅から至近距離にある都立狛江高校の本番直前の様子をリポートしていただいた。

「万全の準備態勢じゃないですかね。コロナなどの影響で練習が十分できないこともあったが現在は充実した練習ができていると感じた」 ベンチ入りメンバーの発表を前に1日と3日は都立小山台高校などと練習試合を実施。佐塚さんも1日の試合には太田スタジアムまで足を運ばれた。

「西村監督からいただいたリストではベンチ入り20名、予備メンバー3名で背番号も決まった。1年生部員を3名入れている。去年は夏ベスト8、秋ベスト8という成績だったため都立の中では私学勢からもマ-クされている。去年の活躍が中学生に響いていて、スカウトをしなくても有力な1年生が入ってきている。2人ほどスタメンにも入りそう。1年生が入ってくるということは上級生に刺激を与える。先週、私が見た都立小山台高校との練習試合ではメンバーに堂々と入って活躍している そのレベルの高さに驚いている。ライトを守っている三竿(みさお)選手、キャッチャーの眞田(さなだ)選手。ともに中学の硬式野球の経験者で戦力になっている。キャッチャーはケースによってはこれまで狛江高校を支えてきた3年生の山田選手と2人で戦う。練習試合では眞田君が先発で途中から山田君だった。

山崎投手

「でもやはりなんといってもこのチームの中心は3年生エースで4番の山崎君。去年の秋の準々決勝 二松学舎戦でもナイスピッチングをみせた。1メートル78センチ、81キロ、体は横幅がある。調布リトルシニアの出身。一時期タッチプレーで肩を痛めたがほぼ治り、去年の一番いい時期である秋の二松学舎戦の状態に戻っている。彼はボールが重い。時折みせるチェンジアップ、これが鋭く落ちる。高校生では手が出ないぐらい。去年の夏の大会の活躍もあるので各学校からマークされている。山崎君はバッティングセンスも抜群。練習試合でもナイスバッティングを披露、引っ張るだけでなく右にも打てる。

彼が4番に座って 1番杉本 2番海保 3番八子 5番小林 6番1年生の三竿 7番は武 8番に変動はあるがセカンドの松永 9番はキャッチャー眞田もしくは山田。直近の練習試合のメンバーで臨むだろう。

ピッチャーでは先発はエースの山崎君が3回から4回を投げる。続いて三鷹ボーイズ出身1年生の佐藤君 右の3年生の坂本君 倉谷君3年。1年生外野手の三竿君はピッチャーもやる。未来のエースだ。佐藤君はオーバーハンド オーソドックスだがストレートに力がある。一試合3人で投げるのが理想。夏の大会は酷暑の中、ハードスケジュールで行われる。山崎君一人では戦いきれない。

都立狛江高校は1年11人 2年10人 3年16人 女子マネージャーを入れると総勢45人。どのようなチームにもドラマがある高校野球。みなさんの近所にある狛江高校の道のりをたどっていくと感動を覚えることができる。開幕が待ち遠しい」

11日の初戦は都立松原高校と対決。午前10時から八王子市のスリーボンドスタジアム上柚木で行われる。初戦のリポートもお楽しみに。

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