外環道事業者が勝手に「穴」を補修 管理者の狛江市が緊急要請

外環道事業者が勝手に「穴」を補修 管理者の狛江市が緊急要請

調布市つつじヶ丘で発生した外環道トンネル工事現場での陥没事故からちょうど3年。その現場から1.3キロメートルほど南に行ったサイクリング道路にあいた複数の穴を管理者の狛江市に通知することなく外環道工事の事業者が勝手に補修していたことが判明しました。狛江市は運輸省とNEXCO東日本・中日本に対して迅速な連絡を求める要請を行いました。

 

狛江市が行った要請は市民の安心安全を確保するためのもので10月13日、松原俊雄狛江市長名で国土交通省とNEXCO東日本・NEXCO中日本の責任者に書面を手渡しました。その内容は以下の3点です。①連絡体制を強化し、損傷などを発見した場合にはすみやかに狛江市に連絡すること。②市民への説明は丁寧に行うこと。③市が発生原因の調査を行う場合には調査に協力すること。

道路にあいた穴を補修する工事が管理者である狛江市に連絡することなく行われたのは狛江市と調布市、世田谷区の境の野川沿いの道「野川サイクリング道路」で自転車と歩行者の専用道です。川の西側の道を狛江市が、東側を調布市が管理しています。NEXCO東日本と中日本の発表によれば今年8月から10月にかけて東京外かく環状道路(外環道)の事業者が周囲の監視を定期的に行い、あわせて5カ所の穴を道路の舗装上に発見、現場を担当している鹿島と大林組は狛江市に通知することなく勝手に石や砂で応急復旧を行ったということです。穴の大きさはいずれも5cmから10cm 深さは20cm程度。

しんぶん「赤旗」からの情報を受けて10月5日に現場を視察した狛江市の職員によれば大きさは「陥没」といえるほど大きくなく道路上のアスファルト舗装にあいた「穴」ということです。市民の安心安全を守るため狛江市は翌日の10月6日、穴を補修する再工事を行ったということです。

NHKなどの記事では現場には「陥没」が発生していたと書かれていますが私が13日に現場を確認しても「陥没」ではなく道路上にあいた小さい穴というのが妥当です。それでも工事事業者は頻繁にこのエリアを巡回し外環道工事の影響を警戒していること。不具合を発見しても狛江市にまったく通知を行っていないこと。道路の損傷の発生原因を12日のNEXCO東日本・中日本の発表資料(上記参照)で外環道工事とはほぼ関係ないと明言していることが問題視されます。「当該区間のシールド掘進は令和2年7月に完了しており これまでの調査結果等などからもシールド掘進による今回の舗装の損傷が、シールド掘進による影響である可能性は低いことを有識者に確認しております」と発表しています。

しかしこのエリアでは令和2年にシールドマシーンによる掘削の際、川に「気泡」が漏出していることが判明しました。穴が開いたサイクリング道路の真下にトンネルが通っているのではなく場所は川の東側であるとはいえ工事の振動は45度の角度で周辺にも伝わることから外環道工事との関連性を疑わなくてはいけません。

外環道のトンネル工事は大深度法に基づいて行われており、地上から40メートル以下の地下を地上の地権者の許可なく掘削しています。40メートル以下の地下奥深くから地上までの間のに何が起きているのか。ボーリングなどの徹底した調査無しでは市民の安心安全は守れません。狛江市は「市が舗装損傷の発生原因調査を行う場合、調査に協力すること」を事業者に要望しています。ぜひ調査を総力を挙げて行ってほしいと思います。

 

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