予約すれば自宅近くまでハイエースがお迎え 新公共交通サービスが世田谷区でスタート

予約すれば自宅近くまでハイエースがお迎え 新公共交通サービスが世田谷区でスタート

ある日突然、バス便がなくなってしまう。そんな事態が狛江市・ハイタウンで起きた。30分に一本あったつつじヶ丘駅行きバスが一日1便になってしまった。

一方でお隣の世田谷区では画期的サービスが3月1日にスタートした。

午前9時から午後10時まで利用者が電話か予約サイトで利用を申し出ると「オンデマンド」で10人乗りのハイエースが最寄りのミーティングポイントまで迎えに来てくれるサービス。3月中は無料、4月以降は通常のバス料金と同じ代金で利用できる最先端の取り組みだ。(午前9時までは従来のバスがルートを変更した上で走る)

世田谷区は公共交通不便地区の解消につとめてきたが狛江市の南側の宇奈根地区もその一つ。田園都市線の二子玉川駅、小田急線の和泉多摩川駅まで徒歩だとともに30分近くかかってしまいバス便が必要不可欠な地域。これまで世田谷区の申し出により東急のコミュニティバスが運行されてきたが 運営コストの見直しが迫られてきた。そこで考え出されたのがハイエース1台が宇奈根地区をぐるぐると巡回し 予約を入れたお客さんをピックアップするサービス。

予約サイトにまずはニックネームを登録する。そしてスマホやタブレットから30分前までに予約。すると指定の時間にハイエースが現れる。ご高齢の利用者も考慮して電話予約も日中1時間前までなら可能。私もさっそく電話予約を入れてみた。東急バスオンデマンドコールセンターに電話を入れたのは午前10時半。丁寧な男性オペレータが優しくガイダンスしてくれる。

12時ちょうどに宇奈根一丁目にハイエースが迎えに来てくれることになった。砧本村までこの車で向かいそのあとは大型バスに乗りかえて二子玉川駅まで行くことができる。

従来のバスと違って予約さえすれば利用したい時間に移動することができる。まさに近未来型のサービスだ。世田谷区ではテスト期間を経て3月1日から本サービス開始。うまく軌道にのってほしい。

狛江市ではバス便の大幅削減に市民は大きな衝撃を受けた。行政の意識次第で新しい住民サービスが生み出せる典型例。人口減少社会 少子化時代を克服するには想像力が欠かせない。住民に犠牲を強いて知らん顔では行政とは言えないのだ。

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