小田急バスが狛江ハイタウンと喜多見駅を結ぶ喜01路線を大幅減便。なんと午前9時にバスが出発すると正午過ぎまで3時間もバスが来ない。免許を返納した高齢者の方はかかりつけ医の通院もままならない生活が続いています。
コマラジでは27日の金曜日午後10時からハイタウンで「よろず相談」を続けている松山朋子さん、バスに大変詳しい「旅するアコーディオニスト」田ノ岡三郎さんとレギュラーメンバーで熱い議論を交わしました。
小田急バスからのこの番組に対する正式回答を掲載します。
質問1 喜01路線は狛江ハイタウン発喜多見駅行が午前9時に出発した後、正午までバスがないという大幅減便が行われました。自動車免許を返納された高齢者の方は大幅な生活の不便を強いられています。 なぜここまでの減便を行わないといけないのでしょうか。
(小田急バスの回答)ご不便をお掛けして大変申し訳ございません。コロナの影響により路線バスをご利用になるお客さまが減り、経営状況が著しく悪化したため、路線バス全体で減便を実施しました。狛江ハイタウン路線は元々の便数が少ない中、限られた車両数で運行せざるを得ない状況で減便させていただいたこともあり現在の運行間隔となっております。
質問2 貴社の営業状況の変化をコロナ前とコロナ後で比較してお答えください。
(小田急バスの回答)基幹事業である自動車事業の2021年度運送収入はコロナ前の2019年度と比較して20%弱の減収でございました。現在もコロナ前の収入には程遠い状況が続いております。
質問3 社員の給与などに変化はあるのでしょうか
(小田急バスの回答) コロナの影響により従業員の給与は従来より大幅に減額しておりますが、現在も厳しい経営状況が続いております。
質問4 国や狛江市には支援を要請されているのでしょうか。公的資金の導入の予定は?
(小田急バスの回答) 国や地方公共団体への支援要請はしておりません。また、公的資金の導入予定もございません。公的資金等により資金繰りが一時的に改善されたとしても経営状況が改善されない限り路線を継続的に維持することは困難と考えます。
質問5 今後 業界はどうなっていくと思われますか。
(小田急バスの回答) 路線バスをご利用になる方はコロナ前の水準には戻らないと考えております。そうしますとこれまでの事業モデルでは各バス会社とも事業を維持することが困難となり、不採算路線の減便または廃止、さらには比較的需要のある路線についても減便していかなくてはならなくなってきますので、弊社のみならず当面は多くのバス会社で厳しい状況が続くものと思われます。各バス会社とも、まずは経営を立て直すことが急務となりますが、人口減にともなうバス利用者の減少と慢性的な運転士不足に加え、将来的には路線バスの自動運転化という大きな問題を抱えており、事業者だけの努力では立ち行かなくなってきますので、今後、路線バスを維持するためには行政や自治体等の協力を得て、既存のバス事業モデルから脱却し、新しい公共交通モデルを構築していく必要があると考えます。